事務服・医療用白衣・介護ユニフォーム・学生服 なら、明治36年の創業のユニフォームメーカー「フォーク」

解説!ユニフォーム開発の技と流儀

TECHNIQUES AND STYLES

自分にぴったりのユニフォームを選ぶポイント

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著者情報 Author

フォーク株式会社 製品企画開発顧問
篠崎 彰大

2007年に株式会社ワコール人間科学研究開発センター(旧、ワコール人間科学研究所)所長として、フォーク株式会社と女性向け白衣「ワコールHI コレクション」の共同開発をリード。現在は、データに基づく商品企画や、製造ノウハウに関する豊富な知見から、フォーク株式会社 製品企画開発顧問として様々なアドバイスを行う。

多くの方々に、私たちのユニフォームの性能や美しさが最大限に発揮できるよう、ユニフォームを選ぶポイントを「サイズを選ぶとき」「試着した時」「着続けて」の3つのタイミングでの確認していきたいポイントを解説。
毎日、長い時間着るものだから、自分に合ったサイズをきちんと選び、快適な毎日をお過ごしください。

「ヌード寸法」と「製品寸法」

<見て確認1:SMLのサイズを確認>

 ユニフォームのサイズを確認する(背中のタグ等にSとかMとか記載されています)
そこに書かれているSやMの記号は、その製品がぴったりフィットする人の体の大きさを表しています。スクラブなら胸囲の寸法、パンツならウエストの寸法でSMLを決めています。

 具体的に何センチがSなのかを知るにはそのユニフォームメーカーのカタログ等に記載されているサイズ一覧表を確認しなければなりません。

 メディカルユニフォームは、メーカーによってそのサイズ一覧表は微妙に異なっています。
だから今まで〇〇社のユニフォームでMがぴったりだったけど、FOLKでも同じようにMでよいかどうかは両社のヌード寸法表で胸囲寸法の違いを確認し、自分の胸囲寸法は〇〇社とFOLKではどのサイズに入るか確認する必要があります。

<見て確認2:製品寸法の確認>

 スクラブにはいろいろなデザインがあり、着丈が長いもの/短いもの、ゆとりが大き目/小さ目、袖の長さが長め/短め、などそれぞれ異なります。製品ごとにその寸法は細かく記載されています。カタログの製品寸法表を見れば確認できます。

「シルエット」「動きやすさ」「肌ざわり」の3つの確認

<着て確認1:シルエットを確認>

・同じユニフォームでも1サイズ違うだけで着け心地や見た目のシルエットは大きく異なります
(だからサイズは決め打ちせずに自分の思ったサイズとその1サイズとなりの2~3サイズを着け比べてぴったりのサイズを選びましょう)

・着用した時のシルエットは3面鏡で確認しましょう。
 3面鏡がないときは友人に見てもらって、きれいなシルエットが出ているほうのサイズを選びましょう。
 (友人3面鏡)

・特に女性の場合は、下着のラインが響いて見えないか、下着の色が透けて見えないか、エリぐりや袖口から肌が見えすぎないかについても確認しましょう。(友人3面鏡)

<着て確認2:動きやすさを確認>

・いろいろな動作をしてみてユニフォームが突っ張ったり食い込んだりしないか確認しましょう。
 特にしゃがんだり前かがみなど、トランスファーなどの医療動作を繰り返してみて動きやすいものを選びましょう。

・ポケットにいつも入れている道具を入れてみて、取り出しやすさや、いろいろな動作を取った時のポケットの中での医療道具の安定感を確認しましょう。

・携帯やPHSなども首からぶら下げてみて、エリ回りがかゆくなったり擦れたりしないか確認しましょう。

<着て確認3:肌触りを確認>

・動きやすさを確認している時に、同時に肌触りもしっかり確認できます。
 首回りや腕の付け根がすれてざらざらしないかどうか、動作を繰り返して確認しましょう。

使い続けることでわかること

<使い続けて確認1:丈夫かどうかを確認>

・メディカルユニフォームは毎日洗濯することが基本なのでユニフォームメーカーは洗濯に強い丈夫な素材を使ってユニフォームを開発しています。
新品のときと1年間使用した後の製品を比べてみて大きな変化のないものが良いユニフォームです。
(生地が収縮していないか?ヘタっていないか?色落ちしていないか?ボタンやファスナーは傷んでいないか?)

<使い続けて確認2:洗濯の手間がかからないかどうかを確認>

・洗濯で汚れが落ちやすいこと。洗濯後はハンガーにかけておくだけですぐに乾燥し、乾燥後はノーアイロンで着用できるものが良いユニフォームです。

・病院側で洗濯を委託している場合、洗濯会社ごとに洗濯条件が異なります。事前に洗濯絵表示通りの洗濯をしてくれるかどうかを洗濯会社(クリーニング店)に確認し、可能であれば洗濯会社に実際に洗濯してもらって耐久性を確認してください。

<使い続けて確認3:季節の変化に対応できるかどうかを確認>

・夏用と冬用でユニフォームを衣替えする病院は少ないと思います。
 1年間の着用で四季を通じて快適に仕事できるものが良いユニフォームです。

・夏は汗対応力、冬は静電気対応力のあるものが良いユニフォームです。
 ユニフォームの下に着るもので上手に調節できるユニフォームを選びましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「選ぶとき」「着たとき」「使い続けて」の3つのタイミングでの確認。
ご自身のサイズに合った製品を正しく選ぶことで、今よりも「もっと快適に」「もっと素敵に」着こなせます。
製品をお選びの際の参考にしてみてください。

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