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ドクターインタビュー

DOCTOR INTERVIEW

形成外科医・泌尿器科医|永尾光一先生

まずは勉強してみる、やってみる
そこから、人は成長する

治療が必須ではない不妊治療だからこそ、
じっくり話し合うことが大切

リプロダクションセンター(生殖センター)では、泌尿器と婦人科が共同して不妊治療を行っています。
泌尿器科で行うのは、男性不妊症、無精子や性機能の不具合などの治療です。

不妊治療の難しいところは、治療が必須ではないこと。患者さんは、どんな治療をどこまでの負担で行うか、自分達自身で決めていかなけれなりません。私たち医師は、その選択に口は出しませんが、しっかり説明し、患者さんに寄り添う。そのコミュニケーションがとても重要です。私の場合は、患者さんにも症状が理解できるよう、カルテの記入を目の前で行い、そのコピーを持ち帰ってもらっています。

信頼してほしい、その気持ちから選ぶ白のユニフォーム

ユニフォーム選びも、私はいつも患者さん視点で考えます。
信頼してもらうためには、見た目も大切。だからこそ、白を選ぶことが多いですね。
清潔さや信頼感を白は与えてくれるように感じます。

最近はスクラブが主流になってきていますが、私はKCコートも動きやすくていいと思います。毎日着るものだからこそ、窮屈でなく、動きやすく、そして、なにより清潔なものがいい。患者さんが私たちを見たときに、信頼できそう、と感じてもらえるのが一番です。

「まずは勉強して、挑戦する」そこで成長した部分を伸ばす
それこそ、私の原点

形成外科と泌尿器科で合計30年以上医師を続けてきた私のモットーは、「まずは勉強をして、やってみること」。
意外とハードルが低いですよ。まずやっ てみて、少しでも成長した部分があれば、それを伸ばす。少しの成功を広げていくというこのやり方は、必ず成功につながると思っています。
これまでも、顕微鏡手術や他の人達が手をつけていない口腔粘膜移植や真皮移植などを行い続けた結果、成功実績が増え、周囲から評価されるようになり、患者さんも満足してくれるようになりました。

これは自分の周りにころがっていた成功を温め続けた結果です。
IPS細胞など大きなことに手を出してみたい気持ちもないわけではありませんが、私は私らしく、これからも今までのように小さなチャレンジや成功を積み重ねていきたいと思います。
現在力を入れているのは、骨盤臓器脱の治療における植皮術の導入。日本ではまだまだ人工メッシュを使用しての治療が多くなっていますが、自分の皮膚をメッシュの代わりに使用し、自分の組織で再建するという方法があります。
私はこれを日本に取り入れ、その全例で改善結果が出ています。よって私の当面の目標は、日本においてこの治療法をもっと広めていくことです。

医師プロフィール

形成外科医・泌尿器科医|永尾光一先生

Doctor Koichi Nagao
東邦大学医療センター大森病院
リプロダクションセンターセンター長

昭和大学において形成外科学を8年間専攻、その後、東邦大学で泌尿器科学を専攻。両方の診療科部長を経験し、基本領域専門医を両分野において取得。マイクロサージャリーをはじめとする生殖医学領域(主に陰茎・陰嚢)の形成外科的手術を得意とし、形成外科8年、泌尿器科21年という異色の経歴を生かした高度な技術で、多くの患者より信頼を集めている。

東邦大学医療センター リプロダクションセンター

東京都大田区大森西 6-11-1

03-3762-4151

1981年、東邦大学医療センターが日本で初めて開設した、男女総合の生殖医療を行うリプロダクションセンター。同センター泌尿器科における、男性不妊の手術(MicroTESE、SimpleTESE、精索静脈瘤手術、顕微鏡下静観吻合術)の件数は、日本のトップクラスであり、同センター婦人科と協力し、不妊原因検査・治療および高度生殖医療の提供を行っている。

東邦大学医療センター リプロダクションセンター

公式ホームページ

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