“透けない・蒸れない夏”の答え合わせ
著者情報 Author

フォーク株式会社 製品企画開発顧問
篠崎 彰大 氏
2007年に株式会社ワコール人間科学研究開発センター(旧、ワコール人間科学研究所)所長として、フォーク株式会社と女性向け白衣「ワコールHI コレクション」の共同開発をリード。現在は、データに基づく商品企画や、製造ノウハウに関する豊富な知見から、フォーク株式会社 製品企画開発顧問として様々なアドバイスを行う。
目 次
夏場のスクラブ選びでは、「透けない」と「蒸れない」を両立したもの探せばよいのです
白衣やスクラブは毎日長時間着用するものだからこそ、透けないという見た目の安心感だけでなく、蒸れなくて涼しいという着用中の快適性も重要です。
近年の医療用ユニフォームでは、糸や生地の構造を工夫することによって、透けを抑えながら通気性や吸汗性を高めています。
例えば、光を通しにくい素材による透け防止機能や、汗を素早く吸収・拡散する吸汗速乾素材、熱や湿気を逃がしやすい通気構造など、快適性を支える技術はさまざまです。
今回は、“透けない・蒸れない夏”をテーマに、スクラブ選びで知っておきたい素材や機能のポイントをご紹介します。
色と素材で「透け」対策!

生地が薄いほど、風が通りやすくなって涼しいのですが、光を通しやすくなるため、ブラジャーなどの下着が透けて見えやすくなります。特に白や淡い色(ペールトーン)のスクラブは透けやすい傾向があります。
その場合は、黒やネイビー、暗めのグレー、ワインレッドといった濃い色を選ぶことで、光の透過を抑え、透けにくくなります。

▲濃色のスクラブの例:7033SCスクラブ(Dickies)
また、糸自体に光の透過を抑える特殊な成分を練りこむことで、薄さを保ちながら透けを防ぐ工夫が施されたスクラブもあります。
このように、色や素材を適切に選ぶことで「透け」を軽減することが出来ます。
素材の工夫で「蒸れ」対策!

「蒸れ」対策は、生地の厚さだけでなく素材や構造にも注目することが大切です。
糸(ファイバー)の断面形状を丸以外にすれば化学繊維でも天然繊維のように汗を吸うようになって、蒸れにくくなります。
例えば、綿とポリエステルの混紡素材は蒸れにくく、スクラブポプリンのような適度なハリや凹凸のある織り方のものは、汗をかいても肌に張りつきにくく、空気の通り道を確保して快適さを保ちます。

▲フルイドツイル(ポリエステル100%):7117SC レディススクラブ(PANTONE)
スクラブポプリンの白ではどうしても透けが気になるという女性看護師に向けて、ドクターコートで使用しているマットで透けにくい生地であるフルイドツイルのスクラブを開発しました。

▲背面全面がニット(ポリエステル100%):7043SC レディスジップスクラブ
さらに、脇や背中など熱がこもりやすい部分に通気性の高いニット素材を使用したハイブリッド構造のスクラブであれば、より効率的に熱や湿気を逃がすことができ、暑い環境でも快適に仕事をすることが可能になります。
このように、薄さだけに頼るのではなく、「通気性」「透け対策(色や特殊素材)」「吸汗速乾性」「構造の工夫」をバランスよく満たしたスクラブを選ぶことが、ムレずに涼しく、かつ透けにくく安心して着用できる最適な選び方といえます。
便利な検索絞り込み機能
フォーク株式会社・公式オンラインストアでは、「透け」や「蒸れ」に配慮した商品を複数ご用意しています。
商品検索ページの「機能」項目で、「透け防止」「速乾」「吸汗」を選択いただくと対象商品を一覧でご覧いただけます。

まとめ
快適さや涼しさを特長としたユニフォームは多くありますが、より良い製品づくりには、毎日着用される看護師の皆さまの声が欠かせません。
また、現在ご着用しているユニフォームで、気になる点や改善してほしい点がありましたら、ご意見いただけましたら幸いです。そうした現場の声は、ユニフォーム更新時の大切な参考になります。
また、そのお声をお聞かせいただけましたら、現場環境やご要望に寄り添いながら、より快適でご満足いただけるユニフォームをご提案いたします。
日々の大切なお仕事を少しでも快適に支えることができるよう、これからも現場の声を大切にしてまいります。